青森ハイキングスキーの会
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   2010年07月18日  
   和賀岳  
   梅雨明けの好天が急激な気温上昇をもたらし消耗の激しい登山を予感させます。
 和賀岳は標高こそ1440Mですが、甘露水登山口から1000Mを登りきらなければなりませんから侮れない山なのです。登り始めは斜度があって風も通らない樹林帯で、辺り一帯に梅雨の名残の湿気が蒸し風呂のように立ち込めています。0.5Hも進むと体中汗まみれ、いつもは虫を除けるのに覆っている肌も極力晒し、こまめに給水して体温の上昇を最小限に止めるよう努めました。にもかかわらず、やっとのことで辿りついた薬師岳までの4KM弱で、これまで経験したことがないほど激しく消耗してしまいました。おそらく仲間のいない個人山行やガイドの適切なアドバイスがなかったら、ここで登頂を断念していたかもしれません。
 この先4KM弱は見通しが効いて風も通る尾根歩きです。しかし道は刈り払いも不十分で、人一人がやっと歩けるような細い泥道、すれ違いもままなりません。薬師平から長い尾根を登り返して到達できたピークが小杉岳、和賀岳はまだその先に立ちはだかっていました。気を取り直して歩き続け登山口から4.5H、やっとのことでトウゲブキやニッコウキスゲ咲き誇る山頂に立つことができたのです。
 昼食休憩後下山、登山口へ戻れたのは3H後です。
 この山は体力、技術、気力が整った山好人にしかお勧めできません。しかも少人数で信頼できるガイドに案内していただくべきです。大人数のツアーや悪天候での登山は避けるべきでしょう。それにしてもこんなに疲れた山登りは初めてです。 
 
   
薬師岳から和賀岳を展望(手前が小杉岳で最奥が和賀岳???)

 
   

 
   
お花畑のトウゲブキ、ニッコウキスゲは終わりかけ
 
山頂のお花畑(最奥の三角ピークは羽後朝日岳)
 
     
     
   2010年03月07日  
   雪華  
   昇天した八甲田のモンスターに変わって、満開の雪華が歓迎してくれました
 でも表面が堅く凍りついた雪面に、ほんの気持ちばかりの新雪が降り積もっただけの斜面の滑り心地はいまいち
 春のザラメ雪に期待するしかないのでしょうか
 
   
ダケカンバを彩る雪華
 
   
 
 
 
 
     
     
   2010年02月21日
 
   アクシデント連続の網張温泉スキー場遠征  
    アクシデントの始まりは、スキー場をまじかにして同行車両1台が予想もしなかったオーバーヒート、もう1台で会員10人をピストン 輸送せざるを得なくなってしまったのです。先行隊は無事到着したものの、後続隊が車両渋滞に巻き込まれ、スキー場 に全員そろったのは大幅に遅れて11時近く、予定していた大倉山ツアーは断念のやむなきになりました。
 ガイドの判断でリフト最頂部から大倉山方向へ向かい、ゲレンデを回り込むように樹林帯を滑降し、センターハウス まで3時間余のツアー、最高のお天気でしたが消化不良の感を否めませんでした。
 やはり自然と向き合うには用意周到に
 
    大倉山は観賞しただけ
 
    K君、不安のない深雪滑りでしたよ
 
  岩手山の山頂は雲の中でした 
 
     
   2010年02月07日  
   モヤヒルズ  
    大雪が4〜5日降り続いてラッセルが深すぎたので牧道トレッキングを断念、モヤヒルズのゲレンデ滑降に変更です。ガイドはここをホームゲレンデとして毎週通い続けているSさん、予定を変更して駆けつけてくれました。膝下までの新雪が降り積もったオフピステの急斜面にシュプールを刻み込むのは快感!!!!!!!!!!!!!!!! 滑りなれているSさんはハイテンポで軽々と滑り下りて行きます。続いて昨シーズンまでこの斜面に全く歯の立たなかった会員が、ときどきスキーを捕られながらも滑り切ったのは練習の成果、努力の賜物だったのです。   
   
 
   
 
     
     
   2010年01月31日  
   K君!!!!!!!!!!!!!!!  
   今日は一人でレッスンに参加、いつも一緒のお父さんが都合付かなかったのです。せがまれたらしく車で送って来たお母さんと妹はそばで見学してくれました。はるばる盛岡から都合3度も参加し、中級者対象の高度なレッスンにも関わらず視て、真似て、少しでも上達しようとする君の懸命さはみんなの胸を打ちました。用具の着脱も見違えるほど上達しましたね。繰り返し、繰り返し、一人で練習したのでしょう。その気持ちを忘れず努力を続ければ、きっと近い将来、目を見張るようなテレマーカーに成長すること間違いなしです。「努力に勝る天才なし」、「継続は力なりです」
 パチ、パチ、パチ、パチ、パチ・・・・・・・・・・・・(レッスン受講性全員からの鳴りやまない拍手)
 
     
   2010年01月24日  
   NoNoちゃんこんにちは  
   明るく元気なファミリー会員NoNoちゃん、かわいい小3の女の子ですがスキーを滑らせたらびっくりするほど上手で大人顔負けなんです。でもこの日はシールを付けた雪原トレッキングと温泉入浴だけ、好天のグダリ沼でお母さんとクレソン摘みを楽しんだものの、ちょっぴり不満だったかも????????
 この次はきっと八甲田のパウダースノーをたっぷり滑らせてあげます。
 楽しみに待っててください。
 
   
NoNoちゃんはアルペンスキーにシールを付けて
メンコイお顔にいたずらした訳は今度教えます
 
真水の湧き出るグダリ沼は冬でも凍りません
だからクレソン始め様々な水草が生い茂っています
 
   
NoNoちゃんと雛岳、風もなく穏やかな好天でした
 
     
   2010年01月17日  
   「ヨチヨチ歩き」合格  
   ウェルカムレッスンに続いて参加してくれたK君がニコニコ車から降りて来たのでホッとしました。初参加の緊張も解け、少し気持ちに余裕ができたのでしょう。合子沢森林公園の林道を姿勢よくスイスイ歩き、長い登り道でもへたばりませんでした。上手に歩けるし、体力も十分、「ヨチヨチ歩き」は合格。
 ご希望だった笠松峠の樹氷原は、ここ1週間降り続けた新雪に閉ざされ、ラッセルが容易でないとして断念せざるを得ませんでした。でもアウトドア活動は天候次第、機会がきっとあります。あきらめさえしなければ。
 次の目標は自分で用具着脱ができること、それからしっかりプルークボーゲンを習得。そこまでできたらどんなツアーにだって参加できること請け合い。
 
   
さあーここから長い登り坂が始まります
 
     
   2010年01月02日  
   あけましておめでとう  
   今年も事故なく一年を過ごしたいのでご協力のほどを
 雪不足に悩まされた2009年でしたが我が家は恒例の餅つきで暮れました
 この日に合わせ帰省した子供たち夫婦を始め、わざわざ横浜市から参加してくださったSさん夫婦など、ギャラリーも多彩です
 粉雪ちらつく寒さをものともせず、11臼の餅をつき終えるのに3時間を要しませんでした
 びっくりしたのはSさんの腰が据わった杵さばき、「昔取った杵柄」を魅せてくれました
 
   
岩木山の雪景色
 
       
     
   2009年12月20日  
   「ハイハイ」テレマーカー誕生  
   お父さんと二人盛岡市から初参加のK君、中学1年です。どこか溌剌さに欠け、大丈夫かなというのが第一印象。
 両手に抱えた真新しい板の左右の見分け方から指導し、二の字登り、ハの字登り、キックターンと進みます。でもプルークターンが全くできません。アルペンの前足荷重習慣が抜けず、後ろ足の板をひっかけてクラッシュしてしまうのです。やむを得ず、後ろ脚に腰を沈めて荷重したポジションのままスタートさせてみると、滑りもターンも安定してきました。
 リフト終点から滑降したまとめのレッスンでは、見違えるようなテレマークポジションでの連続ターンをこなし、参加者一同びっくり、拍手が絶えません。時々クラッシュしたのは御愛嬌ですけど。
 お別れ前に元気な声で、「ありがとうございます」と一人姿勢を正して挨拶してくれた君を、朝とは別人のように頼もしく思えて見送りました。
 でもこれで満足してはいけません。君はまだ「ハイ、ハイ」ができただけ、一日も早く「ヨチ、ヨチ」を卒業し、「カケッコ」ができるようになることを期待しています。結果は君次第、意欲さえを失わなければ必ず達成できます。
 協力は惜しみませんから。
 
     
   会の2010年度が始まりました。今年もフレッシュな新人が入会あるいはそれを希望しています。ありがたいことです。自然に親しむ心を抱いている方々が、一人でも多く参加してくださるようお待ちしています。  



   2009年6月28日  
   大川遡行  
   「大川」は世界遺産白神山地の核心地域に接する岩木川源流部、厳しい自然環境に阻まれ一般登山者が入渓できるのもわずかに7月の2〜3週間だけだそうです。会では地元ガイドさんの御厚意で例年遡行しているのですが、今年はこれまで経験したこともない汗ばむほどの高温、川の流れにさえ温さを感じて仰天。
 初参加の中学1年の兄は元気いっぱい終始トップをリード、転んで河原石に膝小僧を打ち、泣きべそかきながらもママに手を引かれ追う小学3年の妹、ちょっとした深みはガイドさんに抱っこされて上ります。その妹が俄然チャレンジ精神を発揮したのは渓一番の難所タカヘグリ、おんぶされながらも自分の胸高を越す深みの先をせがみます。やがて大人さえ沈み込みそうな深い淵に阻まれ遡行は断念したのですが、帰路は流れの怖さを克服したと見えて、自分の腰きりの深みを嬉々としてはしゃぎ下っていきます。百の机上学習より一度の体験学習ということ、きっと今日の体験を友達に話してあげたら二人とも「ヒーロー」になれるんじゃないか―!!!!!!!!!!、そしたらお爺さんも鼻が高いでーす。
 この渓は上流の崩壊と洪水によって毎年のように景観が変わります。今年遡行断念した上流でシャワークライミングを実感できる渓は来年のお楽しみ、乞うご期待。
 東京のHさん地元のNさんそして兄弟のママさん、初めての渓歩きお疲れさんでした。山も渓もスキーも歩きの基本は重心がぶれないこと、レッスン、レッスン、レッスン。
 残念なのは昨年初めて発見した貴重な山草「ツガルフジ」が株ごと消失していたこと。稀少性を十二分に理解した名ばかり愛好家の仕業としか思えません。山野草の生育環境が極めて限定的で人工栽培は困難であることを知っての仕業なのでしょうか。真の愛好者は汗をかいて生育地を訪れる程度の労を厭わないのです。保護のため世界遺産に指定したのが、逆に破壊を助長する結果になったとしたら悲しいことです。
 
   
 子供たちはスニーカー、年寄はスパイク付地下足袋です

(個人を識別できる写真を悪用する方もいるらしいので、子供や若い女性の画はアップしないようにしました)
 
   
 こんなにきれいな水ですが飲用は控えました
入渓者の増加とともに汚染の危険もあるとガイドさんが教えてくれました
 
   
 地元のマタギの方々はこの渓で採れた魚さえ生食を避けたそうです
用心深かったのですね

(マタギには肉や魚を生食するという伝統がなかったんだそうです)
 
   
カルガモ????????
水遊び 
 
   
 淵ばかりではありません
早瀬もあります
 
   
 滝も  
   
 ここがタカヘグリと呼ばれる難所
優に100メートルを超す切り立ったV字渓谷
 
   
 深い淵に阻まれ遡行断念
流木がまるで人を遮るように塞いでいました
 
   
 見上げると一面緑のシャワー  
     
       


   2009年5月3日  
   アフタースキーパーティ  
  初めて企画した会員ファミリーサービスなのです。無償提供された会員のマイカーで、ガイド料無料の 格安ツアーに参加し、その後バーべキューパーティを楽しむというもの。 仕事の都合でこの日しか休めないお父さんと今年からテレマークを始めたお母さん、それに親子で遊べる唯一の日を楽しもうとお子さんも参加してくれました。兄妹二人は我々おじん会員がとてもついていけ ないほどスキーが上手なので、怪我をしないようにスピードを抑えながら、安全な斜面と見ると思い切り 滑らせると、見事なショートターンを披露してくれます。わず1.5Hばかりのツアーでは物足りなか ったばかりか、昼からは雨模様とあってバーベキューパーティも中止、がっかりです。やむを得ず温泉入 浴後室内会食で我慢してもらいました。スキーでバッチを貰えたらテレマークスキーがご褒美に欲しいと いう妹、がんばってね!!!!!!!!!!!!!!!!     
     

2009年4月26日
大雪!!!!!!!!!!!!!!!!
 '09シーズン最後の例会に遠路はるばる参加してくれたHさんに、八甲田の新鮮な春を目の当たりに感じられる好天を期待したのですが、前夜までの予報は警報、注意報が溢れんばかり最悪の状況です。不安に駆られ目覚めた当日6:00の市内の天気は雨、強風。八甲田ロープウエイの8:00の情報が運休。9:00ツアーバス出発時でさえ市内は雨でした。悪天候の場合は秘湯谷地温泉入浴休憩を覚悟して決行したのですから、とりあえずR103酸ケ湯ゲートを目指したものの、1時間後に到着した酸ケ湯ゲートはなんとなんと積雪閉鎖、通行止めです。つくづく八甲田は気難しい山だとぼやきながら、車を反転し田代岱経由で谷地温泉に着くと、宿泊客は20センチを超すべた雪の中から車を移動するのに四苦八苦している有様。しかし雪遊び目的の我々にとってはうれしい誤算、さっそく高田大岳を望む小ピークを目指して30分ほどハイクアップを開始しました。ピークからの展望は全く利きませんでしたが、滑りだすとブナ林の雪は滑る滑る、パウダーとまではいかないもののご褒美の新雪を頂戴できたのです。
 帰途、路肩に転落している何台かの車や、あわただしいサイレンを響かせながら疾走する救助工作車を目撃しました。閉鎖ルート内に宿を予定していた方は無事宿泊できたのでしょうか???????
 八甲田に出かける皆さん、少なくとも5月連休明けまでは冬装備で入ってください。

   2009年4月12日  
   箒場岱コース  
    今日はSさんが参加します。抜群の滑降テクを誇るSさんなのですが、なんとシールを付けてハイクアップするのは初体験なのだそうです。寒水沢からシールを付け2H余りハイクアップ、大岳避難小屋付近で昼食休憩。ここから井戸岳東斜面を山頂近くまで回り込んで滑降を開始しました。気温が上がった為なのか雪は少し重く、斜面を下るに従ってブレーキのかかる雪になってきます。みなさん足前も上達し、途中ゆったり休憩をとりながら4Hほどで箒場岱到着です。  
      

 2009年3月29日
 逆川岳

田茂萢岳   赤倉岳、井戸岳  大岳  小岳  硫黄岳

逆川岳山頂から北八甲田展望
 
 南八甲田の小ピークですが一般登山者に解放された夏道はありません。しかし、なだらかな尾根道を2Hほど一直線にハイクアップするだけでピークに到達できます。ルートはこの先横岳、櫛ガ峰と続いていますが体力に合わせてどうぞ。逆川岳のピークは広大な湿原の一角にあり不明瞭です。しかしそれがこの時期、バックカントリー初心者にとっては格好の障害物が全くないゲレンデに姿を変えるのです。しかもここから望む北八甲田の全貌は心奪われるほどに見事です。
この日は天候と絶好の雪質に恵まれ、景色も滑りも堪能できました。
 


北八甲田大岳、雲の流れの速さ感じてもらえますか
2009年3月15日(日)
宮様コース

 昨日から強風が続き、ゴンドラ運休を懸念しながら山麓駅に向かいました。萱の茶屋を過ぎるとR103の路肩に除雪された新雪が目立つようになり、もしかしたら絶好のコンデションかもと期待を膨らませたのです。しかし八甲田の自然はそんな生易しいものではありませんでした。ロープウエィは試運転後かろうじて運行にこぎつけたものの、3便待ちで乗った我々のゴンドラが山頂駅に到達したとたん、運休となってしまったのです。山頂駅付近は自立できないほどの強風で、スキーを履くのさえてこずる有様な上に、地吹雪で見通しも聞きません。強風に煽られた斜面はカリカリに凍り付き、期待した新雪があちこちに吹き溜まるというバッドコンデションだったのです。無理は禁物、安全最優先で宮様コース正標を選択しました。山の天候を的確に読み取るのは専門家でも難しいこと、その時々に応じて適切な判断を求めらるのです。どんな場面でも「安全確保」を最優先にしています。
          
           モンスターは消滅しました

2009年3月1日(日)
八甲田温泉コース
                     北八甲田(左から赤倉岳、井戸岳、大岳

              

このルートの一般開放は4/1なのですが、今日はテレマーク津軽の中軽米先生がガイドを買って出てくださり実現できたのです。久方ぶりの週末の好天とあって、山麓駅駐車場はスキーヤーや樹氷観光客の車両であふれています。
 正標コースの東西に連なるバリエーションルートには、一枚バーンの大斜面が広がっていました。ノートラックのこの斜面を滑り降りる快感はゲレンデでは到底味わえないのです。雪がちょっと重く、時々スキーを取られそうになることもありますが、ガイドの指示を忠実に守り、プルークボーゲンさえしっかりできるスキーヤーなら、八甲田の魅力を堪能できるルートでした。
 皆さん、本格的な山岳ツアーの醍醐味いかがでした。きっと新鮮な感動を味わえたのではないでしょうか。これからも皆さんの技量に応じて、興味深いツアーを提供してまいりますので奮ってご参加ください。
 ただし、ツアー参加者相互の技量に大きな隔たりがあると、アクシデントもおきやすく、時にはパーティを危機に陥れることさえあるのです。事務局が12月の基礎スキーレッスンや1〜2月のネィチャーツアーを企画しているのは、何よりも会員の安全を確保するために、段階的なスキルアップを図っているのですから、決しておろそかにせず、できるだけ多くの会員が参加していただきたいのです。今後とも楽しく安全な山岳ツアーを続けるため、ご協力くださるようお願い申し上げます。

         
     南八甲田遠望                                青森市街地


                
                 スノーモンスターは消滅寸前

2009年2月15日(日)
八甲田牧場

. 昨日までの雨で凍てついた雪面を、今日は新雪がすっぽりと覆い隠してくれました。お空からの心尽くしのプレゼントに感謝して、感触をしっかり楽しみながら入山地点の斜面を滑り降ります。標高差500メートルのゆるい下り勾配の牧道が14キロメートルほど続くのですが、明瞭で危険箇所はありません。しかし途中にエスケープルートもありませんから、ツアーを始めたら最後まで歩きぬく覚悟が必要です。途中から激しい吹雪に見舞われましたが、足前のそろった一行は4.5H足らずで滑り降りることができました。
 しかしツアールートの牧柵の頭が雪面の其処かしこに林立し、雑木の根際の土の露出面積は異様なほど広いのです。マンサクに至ってはすでにその蕾を黄色く膨らませるなど、この時期としては信じられない光景を目にして、環境異変が現実の物になってきたことを切実に感じるのですが。

    
    はるかに八甲田スキー場のゲレンデが望めます             雪華満開の雑木林を


2009年1月13日(火)
ようこそS女史

 1/11'09ウエルカムレッスンイン鯵ヶ沢を開催しました。レッスンにはここ10年来、テレマーク津軽で腕を磨いていらっしゃる横浜市のS女史も参加してくださったのです。女史の趣味は登山、それがテレマークスキーを始めるきっかけになったのかも。年に数回、仲間と誘い合って2〜3日の集中レッスンを受講しているのですが、今回は同行予定者が急な発熱で取りやめざるを得なかったため、一人旅になってしまいました。でも好天と絶好の雪にも恵まれ、華麗な雪景色を愛でながら滑り捲くり、心地よく疲れた体は温泉に委ねる。そして新鮮な田舎料理で空腹を癒し、ミネラルウォーター並みの水道水で煎じたお茶をゆっくりと嗜む,そんな三日間で日頃の都会生活のストレスがすっかり洗い流されたのではありませんか???????????
ぜひ次の機会をお待ちしています。


カメラが変わりました
IXY500が撮影不能となりIXY920に更新したのです
                     

               左がスノーモード撮影右がポートレート撮影です違いを感じてください
     


2008年12月24日(水)
'09ウェルカムレッスンinナクア白神

 12/21と12/23の両日、'09ウェルカムレッスンをナクア白神スキー場で開催しました。12/20までは降雨、雪不足で開催も危ぶまれたのですが、当日深夜から降り積もった雪は絶好のパウダーゲレンデを提供してくれたのです。埼玉県からインストラクターとして参加してくれたのは、女性として最も整ったテレマークスキーを魅せるといわれる斉藤さん。これに昨年度TAJレース準優勝のコータ君も加わり、初体験者へはマンツーマンでのレッスンでした。 総勢20数名の参加者の皆さんも十分満足していただけたのではないでしょうか。
 次回1/11レッスンへは更に多くの方々の参加をお待ちしています!!!!!!!!!!!!


2008年12月12日(金)
’09シーズンイン!!!!!!!!!!!なのですが
雪を待ち焦がれているのです。降雪予報に期待しても降るのは雨ばかり、八甲田はダイレクトコースを開放したというものの、まだそこかしこにブッシュが残ってツアーもままならない有様。12日営業を始めた鯵ヶ沢(ナクア白神)ではかろうじて第1高速サイトのみ開放だそうです。
でも‘09シーズン予定はバッチリ。TAJ公認指導員中軽米先生が今年もテクニカルアドバイザーを務めてくださいます。

会員登録すると、先生が主催するテレマーク津軽のプライベートレッスンを割引料金で受講できるなど様々な特典もありますよ。
体験希望者や見学者も歓迎!!!!!!!!!!!!!!!!

2008年6月29日(日)
V字峪の新緑

 青森県津軽地方の母なる川「岩木川」。その源流である大川を世界遺産白神山地核心部まで遡行してきた。
 県道から分岐した林道終点の駐車スペースから、急斜面を下降して辿りついた入渓地点付近は、まだ広い川原で谷の深さを感じさせることがない。しかし上流に向かうにつれて峪幅は狭まり、タカヘグリと呼ばれる切れ落ちた断崖が両岸に迫る狭隘な難所へと出会う。この辺りでは大規模な土砂の崩落が多発し、一夜にして峪の景色を一変させることも多いという。その痕跡が今年もしっかりと残っていた。2年前はここで残雪に阻まれ上流への遡行を断念している。幸い今シーズンは残雪に阻まれることもなくさらに上流を目指す。行く手を妨げるような急流はないが、峪の幅はいっそう狭まり、高さ100mを優に越す垂直に切れ落ちた断崖が両岸に迫ってくる。わずかに覗く天空からの太陽光線は、崖一面を覆う緑葉に濃淡の華麗な彩色美を施し、流れ落ちる小滝の飛沫に洗われた新葉が、光を反射してきらきらと際立った瑞々しさ輝かせている。まるで緑のジャングルの真っ只中にぽっかりと開いた奈落の底に置き去りにされたかと錯覚しそうだ。人工では及びも付かない渓谷の天然美に見惚れながら歩を進めると、やがて行く手を深い淵が遮り、心を残しながらも今日の渓行の幕引きとなったのです。
 この渓行が実行できたのは西目屋村在住のYさんの適切なガイドがあってこそであり改めて感謝する次第です。地元の気象状況や地理に明るいガイド無しでこの峪に入るのは、無謀の極みであることを付け加えておきます。

                                    津軽地方で始めて発見されたのでツガルフジ見たことありませんでした

  
        原始のV字渓谷                         オオバギボウシ
        クガイソウ                              ここがタカヘグリと呼ばれる難所

      
          ニッコウキスゲ                              これが崩落跡
                  
                  次第に狭隘な原始の峪 

  
 いたるところに滝 初めて目にする新緑の美


田茂萢岳         大岳           小岳          高田大岳

北八甲田の展望
2008年4月20日(日)
駒ヶ峰

 シーズン最後の定例会は南八甲田ツアーです。睡蓮沼から櫛ヶ峰コースを辿ってハイクアップすると、背後には覆いかぶさるような北八甲田の峰々が迫ってきます。山腹のそこかしこに大きな亀裂を確認し、改めて雪の少なかった今シーズンを実感できました。スキーシーズンも最終盤です。
 駒ヶ峰山頂から南北八甲田を展望し、小気味好いザラメ雪の斜面を一気に滑り降りて猿倉岳中腹を目指します。巨大な亀裂の走る猿倉岳山頂直下のバーンを避け矢櫃沢まで滑り降りると、ダウンバーストでへし折られたと思しき直径40センチを超す倒木と、その枝葉が沢を埋め尽くす有様に、自然の脅威を痛感させられたのでした。この先乗鞍岳コース沿いに猿倉温泉に達するとツアーは無事終了です。
 皆さん本当にご苦労様でした。ご協力のおかげで全員怪我もなく全てのツアーを実行でき、本当に感謝しています。



八甲田ロープウエイ山頂駅からの北八甲田の峰々
3月20日のテレマークスキーのページの画とまったく同じ構図です比べてみてください
2008年4月6日(日)
すっかり春めいて

 八甲田ゴンドラのラッシュ度が著しく低くなったと感じるのは自分だけでしょうか?スキー愛好者の減少が懸念されて仕方ないのです。今日も難なく乗車してすっかり春めいた山頂駅、樹氷は跡形もありませんでした。先行したガイドたちに倣って、田茂萢岳降りルートを迂回しながら寒水沢に達し、初めて通常ルート上部に亀裂があることを指摘されました。危険性は低いとのことでしたが注意不足は反省します。ここから防寒衣を脱いでのハイクアップが始まるのですが、さすがに大岳避難小屋まで登ると寒さは身に沁みてきます。防寒衣を着けなおして井戸岳山頂直下まで登りつめると滑降準備が完了です。一面フィルムクラフトに覆われた大斜面の滑降はつかの間に終わりますが爽快そのものでした。
 雪は下降するにつれ、次第にブレーキのかかる湿り雪へと変質してしまいましたが、周りの木の芽は着実に膨らみを増し、確かな春の訪れを告げているようです。

   雛岳          高田大岳            小岳                      大岳

                       井戸岳山頂からの北八甲田の眺望



北八甲田の峰々
2008年3月23日(日)
大展望の横岳

 南八甲田の北の端に位置する横岳は展望の山である。しかし一般登山者が利用できるような夏道はない。したがってこの山の頂きからの大展望はもっぱらスキーツアーに頼るしかないのが実状である。天候にさえ恵まれれば南北八甲田、白神山地、岩木山、津軽半島の山々が一望できる。これを期待して毎年ツアー計画に組み入れるのだが、ここ3年ばかり天候我に味方せず途中撤退が続いていた。しかし今日は快晴弱風という絶好のツアー日和に恵まれ、逆川岳を経て3時間余りで山頂に達し、感動の絶景を堪能できたのでした。
 この山のもう一つの魅力は、横岳から逆川岳の山頂にかけ開けた広大な緩斜面です。雪質にも恵まれた今日は、誰もが思わず歓声を挙げたくなるような、快適なバックカントリースキーを楽しむことができました。


       ふもとはこんなブナ林間コース
                               
                                           南八甲田櫛ヶ峰
                 
                                岩木山



    八幡平           岩手山                   秋田駒ケ岳
2008年3月16日(日)
眺望 森吉山!!!!!!!!!!!

 
森吉山は秋田県北に広大な山域を広げ、標高1,454mの向岳を中心にいくつかの峰々を連ねている。花が豊富で季節ともなると多くの登山客を集める人気の山だが、それ以上にすばらしいのは頂上からの雄大な眺めである。今回のツアーは阿仁スキー場を基点に「ブナ帯コース」と呼ばれる夏山登山ルートを辿ったものです。

 阿仁スキー場の長い長いゴンドラを降り、歩き出すとまもなく気づくのが南の秀麗な鳥海山と、東に長く連なる巨大な秋田駒ケ岳です。この景色を楽しみながら石森、阿仁避難小屋とスキーを進めると、山頂直下には小ぶりながらも立派な樹氷原が展開していました。この日の雪は表面が凍ったパック気味で、油断するとシールを貼ったスキーも滑り返る位です。比較的緩やかな登りを2時間ほど行った山頂には、森吉山と彫り込まれた木柱がぶ厚い樹氷を纏っていました。山頂の天気が快晴とはいかず、デジカメもダウンするほどの冷たい強風が吹き荒れ、早々に退散のやむなきに至りましたが、八幡平、岩手山、秋田駒、鳥海と連なる眺望はしっかりと頂いてまいりました。
      

      鳥海山が見えるかな


                                  山頂直下の樹氷原
                             

     樹氷はちょっと小ぶり


                                  エビの尻尾 これが成長すると樹氷
                            

       樹氷を纏った山頂標識

2008年3月9日(日)
ツアー日和のはずだったのです。下界は!!!!!!!!!

 八甲田ゴンドラ山麓駅はツアーを楽しもうというスキーヤーやボーダーでごった返していますが、場内アナウンスはしきりに強風のための減速運転と、運休の危険性を告げ続けています。一抹の不安を抱きながら昨日もそうだったから何とかなるさ、という思いのほうが強かったのは事実です。しかし1時間余り待ってようやく到着した山頂駅は、強烈な向かい風とブリザードが吹き荒れ、とてもツアーを開始できるような状況にはありませんでした。標高700メートル弱の山麓駅と1300メートル余の山頂駅、わずか600メートルばかり登っただけでの激しい気象変化、八甲田はそんなところなのです。くれぐれも侮らないでください。心は残りますが安全を優先して撤退です。風を避けてフォレストコースを降り、午後からはモヤヒルズスキー場で、中軽米テクニカルアドバイザーの特別レッスンに切り替えたのでした。
 遠路はるばる神奈川県から来青してくださったSさんご夫妻、中泊町から遠征してくださったIさん、本当に心残りだったでしょう。でも青森ハイキングスキーの会は「仲良く、楽しく、安全に」をモットーに活動していますから、絶対に事故を起こしてはならないのです。大勢の仲間たちとダベリングしながらのレッスンも、これはこれで楽しかったのではありませんか?八甲田はいつでも貴方たちを歓迎します。またの機会を楽しみにしましょう。


2008年3月2日(日)
ツアーの前に

 そろそろ本格的なツアーシーズンが近づいてきました。樹氷に囲まれた林間や、バージンスノーで埋め尽くされたバックカントリーを自在に滑りこなすのは、テレマーカーのみならず、スキーヤーなら誰でも憬れることです。しかし、そこには雪崩などの危険な自然現象が潜んでいたり、ゲレンデでは経験できない深雪を滑りこなすためのテクニックも必要ですから、あらかじめ予備知識を学んでおくことは大切です。
 今日は中泊町で人気ストアを経営しているIさん御夫妻も参加してくださいました。Iさんの奥さんはバッチテストに受かるほどアルペンスキーの達者な方で、テレマークスキーもほんの1〜2度のレッスンであっという間に上達してしまいました。とても明るく快活な「座持ちの女性で」、周りの皆を楽しくさせてくれるという得がたい個性の持ち主です。レッスンはたちまち和気藹々となりました。恐らくストアの人気の秘密も、店番しているこの奥さんにあると睨んでいるのですが・・・・・・?
 初めて参加したMさんの滑りは、とても経験2年足らずのそれとは思えませんでした。力みのない理にかなったフォームの美しい滑りで、たちまち上級者の域に達しそうです。
 見学者のJさん、Oさん、アルペンの経験を生かしてしっかりテレマークスキーの基礎技術を身につけ、ツアーの仲間入りに備えてください。


2008年2月3日(日)
IN鯵ヶ沢


 ハイキングスキーの会主催のテレマークスキーレッスンを開催しました。講師はもちろん本会のテクニカルアドバイザーで、テレマーク津軽主催者でもある中軽米先生です。参加者も初心者を始め、指導方法を学びたいという欲張りな方まで、青森市、弘前市、中泊町、陸奥横浜町と広範な地域から集まってくださいました。多様な要望に応える先生の丁寧な指導が功を奏して、参加者それぞれの技術は確実にワンランクアップしたようです。 他人の欠点を見抜き、これを適切に矯正するという指導者の役割は、演技者に務まるものではありません。技術向上を望むスキーヤーの皆さん、早い段階でより良い指導者の知遇を得ることが大事なことですよ。


2008年1月27日(日)
ギブアップ

 R103号の路肩にはこの一週間に降り積もった3mを越す雪の回廊が延々と連なっていました。とりわけ昨日から今朝に掛けて1mに達する降雪があったのですから当然と言えば当然なのです。風交じりの雪が今も降り続き、気温も−6℃、あまりの寒さに降り積もった雪は走行車両の踏み固めだけでは圧雪になりきれず、路面のそこかしこに吹き溜まり状の不整地を形成しています。
 案の定、トレッキング開始地点である酸ヶ湯ゲートから先は、幅広のスキーを履いてさえ腰きりのラッセルを強いられる深雪でした。幸い先行者のトレースが残っていたので、消耗は最小限に抑えられたのですが、小一時間ほどして追いついたところで撤退を決断しました。
 愛用のIXY500はあまりの寒さゆえに液晶画面が消えてしまうやら、バッテリはダウンするやら全く役に立ちませんでした。体温でカメラを暖め、機能した一瞬に撮影した画ですが、厳寒を感じていただけますでしょうか?????????



     

降り積もったばかりで樹氷にはなりません
これからこの雪が強烈な寒風に晒され、エビの尻尾と呼ばれる氷雪へと変質していく。その繰り返しがモンスターへの変身


2008年1月21日(月)
今年もよろしく

 ハイキングスキーの会に今年3人の新会員と、4人の体験入会希望者が集ってくださいました。またテレマーク津軽主催者の中軽米和夫先生はテクニカルアドバイザーに就任してくださり、会員のスキー技術とツアーの安全性向上についてご指導いただけることになったのです。本当に嬉しいことです。
 今日は新年会を兼ねて八甲田田代岱付近を散策しその後は温泉入浴交歓会でした。予定時間を過ぎても話が尽きず、惜しみつつ来週の再会を期しての解散となったのでした。

 
 
 
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